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Writer's pictureKenta Adachi

リモートワークにおいてこそ活用したい「時間割」

Updated: Jun 16, 2021

コロナウイルスの影響が多方面にでてきてしまいました。

一日も早い収束を祈るばかりです。


そんな中、慣れないリモートワークで従来通りのパフォーマンスを出せず苦労している、何かいい方法はないか、という相談を何件か受けました。


例えば、こういった相談です。


・仕事量が明らかに減って、プロジェクトが滞り始めた。どうしたらよいか?

・運動量が明らかに減って、体重が増え始めた。どうしたらよいか?

・勉強量が明らかに減って、成長力が落ち始めたと感じる。どうしたらよいか?


仕事、運動、勉強、もちろんそれぞれ個別の対処方法はありますが、これらの原因は総じて「慣れないリモートワーク」にあります。


とすると、その「慣れないリモートワーク」が生み出す問題を解決することで、少なくとも、リモートワーク前の状況にまでは戻すことができるはずです。


本記事ではこの問題を、皆さんが小学生時代から慣れ親しんでいる(?)「時間割」を用いることで解決する方法を、お伝えしたいと思います。


なぜ、リモートワークに時間割が有効だと思うのか?


それは、オフィスで仕事をしている時と、リモートワークで自宅あるいは自分の好きな場所で仕事をしている時との、最も大きな違いの一つがスケジューリングにあると思っているからです。


オフィスなどで仕事をしていると、出社時間や退社時間、ランチ休憩や周囲から声をかけられるなど、自分以外の要因がトリガーとなって動くイベントが少なくなく、知らず知らずのうちに、そうしたイベントで一日の流れがデザインされていることが少なくありません。


ところが、それらの多く自分でコントロールできるリモートワーク環境においては、こうした一日の流れをデザインするイベントを、自分で起こしていかなければいけません。


この場合、自分にとって「しんどいな」とか「できれば後回しにしたいな」と思うようなことがらを、自分を律して動かしていくのは、なかなか精神力が必要なことです。


リモートワーク開始当初はうまくいっても、だんだん、その精神力がそがれてきて、気が付けば、仕事もトレーニングも、あるいは食事も、自分が理想とするところから離れてしまう、ということはないでしょうか。


そして怖いのは、一度、理想から離れると、元に戻すのはまた何倍もの精神力が必要で、結果、どんどんと理想から離れてしまうことがある、ということです。


では、それをどうやって防ぐかということで、時間割を活用していこう、という発想です。


とはいえ、単に時間割を用いて自分のスケジュールを決めたからといって、そう簡単にうまくいかなさそうです。


うまくいかせるために、オススメなのが下記の5点です。


① 時間割は必ず当日ではなく前日に立てる


② 時間割の1コマは90分とする


③ 時間割には睡眠や食事時間といった生活必須時間も入れる


④ 各時間割りは細かく書きすぎず、最低限達成したいことを添える


⑤ 一日の終わりに、その日の時間割の達成度合いをレビューする


そして、①へつなげていきます。


それぞれ、詳しくみていきましょう。


① 時間割は必ず当日ではなく前日に立てる

この心は、「明日の自分は、今日の自分にとって他人である」です。


今日の自分が、明日の自分のマネージャーであるつもりで、明日の自分にはこうあって欲しい、という気持ちを大切に、それでいて、明日の自分ができることを考慮して、やさしい時間割を立てて上げます。


こうすることで、対自分であっても比較的に客観性を保ったうえで、現実的な時間割を設定できるようにすることが狙いです。


② 時間割の1コマは90分とする

人間の集中力は、もって45分、長くても60分、らしいです。


では、時間割の1コマをその45分や60分にすればいいのでは、という考えも浮かびますが、もし仮にその集中力限界で時間割を埋めてしまうと、時間割上はずっと集中力を維持しなければいけなくなってしまいます。


それは、想像するだけできつそうです。


ちょっとした息抜き(スマホチェックや、ボーっとする時間、トイレなど)も含めて、1コマを90分にしておくことで、一定レベルの集中力を維持することが狙いです。


もちろん、90分も必要ないもの(人によっては朝食など)は、あるいはもっと時間が必要なものなど、いろいろあるかと思います。そこは柔軟に30分とか、120分に設定してみてください。


ちなみに、オンラインを含む会議など、60分設定されていることが多いと思います。


この場合も、オンライン会議が連続しない限りにおいては、なるべく90分のコマの中に、その60分会議を入れ、余った30分は、ちょっと休憩したり、会議内容を反芻したりする時間にあてることで、集中力の維持をはかります。


③ 時間割には睡眠や食事時間といった生活必須時間も入れる

時間割には、仕事、運動、勉強以外にも、睡眠や食事、あるいは買い物や息抜きも、入れていきたいです。


なぜなら、睡眠や食事、息抜きは一日の流れをつくる重要なファクターだからです。


これらをトリガーにして、自分に合った、継続性のあるスケジュールを組むことが狙いです。


④ 各時間割りは細かく書きすぎず、最低限達成したいことを添える

各時間割りのコマに、目的やToDOを細かく書きすぎると、最初のほうはいいかもしれませんが、だんだん、時間割を作ること自体がおっくうになってきて、やがて、やめてしまう可能性がありそうです。


そういった息切れを避けることを狙って、ある程度のゆるさをもって、時間割を設定していきたいです。


後ほど、具体例をあげたいと思います。


⑤ 一日の終わりに、その日の時間割の達成度合いをレビューする

いきなり、完璧な時間割を作成することは難しそうです。


だからこそ、①にも書きました通り、まずは「明日の自分にはこうって欲しい」という水準で翌日の時間割を設定します。


そして、1日の終わりに、実際にできたかどうか、簡単すぎたかどうか、振り返ります。そうすることで、翌日の時間割設定精度があがり、より自分を律しやすくすることが狙いです。


何か自分へのご褒美があったほうが盛り上がる、という場合は、例えば時間割通りに一日を終えることができた翌日には、息抜き内容をちょっと豪華にする、とか、そういう仕掛けをいれてもおもしろいかもしれません。


以上を踏まえた、時間割の設定例が、下記になります(Googleカレンダーを使った例です)


上下が切れてしまっていますが、ここに起床や就寝を書いていけば、時間割としては十分かと思います。


これくらいのゆるさで、その日の終わりに振り返りと翌日に向けての時間割設定、を繰り返していく、ということです。


散歩やトレーニング時間も時間割に入れることで、運動不足もしっかり解消していきたいですね。


以上、リモートワークにおける時間割の活用について、でした。



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